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ビジネスチャットで生まれる新しいワークスタイル【後編】

公開日:2018.10.29 更新日:2023.10.06

ワウテック株式会社(以下、「ワウテック」)では、2018年8月1日より”ビジネスチャット” “ビジネスの新しい働き方”を提唱するエヴァンジェリストとして、複業研究家/働き方改革コンサルタントの西村創一朗氏が就任しました。

今回は、前回公開した特別企画「ビジネスチャットで生まれる新しいワークスタイル」の後編として、テレワークや働く環境にフォーカスした対談をお届けします!

最後に、当社と西村氏の今後の取り組みについても触れていますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

▼【西村創一朗×ワウテック】前編はこちら▼
>>ビジネスチャットで生まれる新しいワークスタイル【前編】

テレワークとビジネスチャットで実現する新しい働き方

どこでも働ける「Work Anywhere」という考え方

― ワウテック株式会社 代表取締役 瀬沼悠(以下、ワウテック 瀬沼)

例えば遠隔でのテレワーク(リモートワーク)という点ではいかがでしょうか?「業務の無駄を減らす」や「工数削減」を実現するためにもお互いの業務を知って、認め合うというような文脈があると思います。

弊社では、テレワークを推奨しています。今年は自然災害が多かったこともあり、有事の際の自宅作業とか、お子様のいる社員であれば、育児休暇などの際でも情報が受け取れる環境になるんですよね。

テレワークによって働く場所に縛られなくなることで、色々な面で可能性を広げると思っています。

― エヴァンジェリスト西村創一朗氏(以下、西村氏)

まさに、おっしゃるとおりですね。まず「Work Anywhere(どこでも仕事ができる)」って考え方はすごく重要です。

「どこでも」っていう選択肢を持てるという事がまず大前提で、有事の際のBCP(事業継続計画)という観点からも重要ですし、日常において職住近接ってすごく大事です。

なぜなら、「通勤時間で片道1時間、1時間半を費やすことというのが本当に必要ですか?」ということです。毎朝7時に起きて7時42分の電車に乗って9時出社するみたいな。

「そういった働き方をしなくても良い」という選択ができるという意味でWork Anywhereという考え方が重要です。

また、どこでも働けることっていうのは、有事の際の情報共有だけではなく、もう1つメリットがあります。「転地効果」というものがあって、人間の脳ってルーティンワークを好む反面、繰り返すことによる「飽き」も嫌う性質があるんですよね。同じ場所で決まった働き方をし続けると、生産性がどんどん下がっていくのが人間なんです。

定期的に気分を変えるために、働く場所を変えることが大切です。ただし、テレワークができること、社内がフリーアドレスであることなど、環境面での条件が揃っていないとできません。その環境づくりの一端として、ビジネスチャットの導入は有用ですね。

テレワーク×ビジネスチャットでコミュニケーションが活性化する

― ワウテック 瀬沼

そうですね。すでに私たちもテレワークを導入しているのですが、フリーアドレスは今後実現できればと考えています。

実際にテレワーク制度を導入してよかったなと思うことがあります。それは、コミュニケーションが以前よりも進みやすくなったことです。

WowTalk(ワウトーク)のお客様の中にも、検討中の段階ではテレワークやビジネスチャットによってコミュニケーションが難しくなってしまうんではないかと心配されている方もいらっしゃいます。でも、実は推進することによってコミュニケーション上のメリットが大きいというのは自分たちの環境で実感できたのが良かったですね。

― 西村氏

わかります。僕はこのプロジェクトを通して、「テレワークによってコミュニケーションの密度が下がるかもしれない」のような誤解を解いていきたいと考えてます。

― ワウテック 瀬沼

例えば、社内で2人で案件を進めている時、対面でコミュニケーションをとる事は当然のことながら頻繁にありますよね。ところが、テレワーク中にビジネスチャットを利用した時の方が、コミュニケーションの頻度が上がるんです。

― 西村氏

確かにビジネスチャットを使うことでコミュニケーションが活性化しますよね。

もう1つメリットがありますよ。例えば、オフラインの対面では複数人と同時進行でコミュニケーションを取るには難しいですよね。でも、ビジネスチャットを使えば、即時的に何人でもコミュニケーションを取れる。つまり、誰でも聖徳太子になれるわけです(笑)

― ワウテック 瀬沼

導入しない理由がないんですよね。

― 西村氏

リスクを予め把握していればデメリットはゼロだと思います。ビジネスチャットなど、オンラインツールを導入しないデメリットはあるけど、導入するデメリットはないんですよね。

― ワウテック 瀬沼

それに、出社の時間とか会議の時間って本当に無駄じゃないですか。その時間が空けばセミナーを聞いたりカルチャースクールに行ってスキルアップできます。そういった時間の使い方をした方が会社の為になって無駄がないですよね。テレワークをすることに何の害もないと思います。

― 西村氏

ワウテックでは、テレワークやビジネスチャットを特に活用してらっしゃる社員さんはいらっしゃいますか?

― ワウテック 瀬沼

お子様のいる共働きの家庭で、週2回でテレワークしてる社員がいますね。
奥さんの会社がテレワークではないため、家事や育児という面をカバーするために業務スケジュールを調整してテレワークを活用しているようです。

「仕事か家庭か」なんてよく言われますが、彼はどちらにも貢献できています。どちらかになってしまうと、どこかしらから不満がでてくるじゃないですか。でも、仕事も家庭もハッピーに過ごせているようです。

それも、ビジネスチャットによって円滑にテレワークできるからなんですよね。

西村さんの周りでは「複業」に取り組む人が沢山いますよね。ビジネスチャットはどのように活用されていますか?

― 西村氏

そもそも「ビジネスチャット使ってない人」はもう皆無なんです。僕が主催しているHARESのFacebookグループにも500人以上のパラレルワーカーがいるのですが、ほぼ全員ビジネスチャットを使ってもらっています。

複業の場合、テレワークが標準なので、ビジネスチャットは必須ですし、それ無しではありえないですよね。カジュアルな連絡をする際には、Facebook メッセンジャーのような一般向けのチャットを使うこともありますが、どちらにせよチャットがベースですね。

ビジネスチャットの導入に踏み出せない企業の理由

「行き過ぎたリスク管理」と「テクノロジーへの理解不足」

― ワウテック 瀬沼

ビジネスチャットの導入に踏み出せない企業様もまだいらっしゃいますよね。その原因ってなんだと思いますか?

― 西村氏

それは、行き過ぎたリスク管理ですね。つまり、「ビジネスチャットにすることによって情報流出が進むんじゃないか」のような“クラウド怖い症候群”ですよね。ひるがえっていうと「テクノロジーを正しく理解できる人間が社内にいない」という所ですよね。そういった理由から、いまだにFAXや書面でのやり取りを重視する企業も多くあります。

ビジネスチャットに限ったことではないと思うんですけど、あらゆるテクノロジーの導入が進まない原因が、日本の経営陣がテクノロジーのことがわからないことです。正しい知識がないのであれば知識を持った人に任せればいいんですけど、それすらもせず頑なに拒む人がいるのが問題です。

わからないから怖い、怖いから入れない……それこそが進まない理由であって、ビジネスチャットを導入できない理由だと思います。

ちなみに、佐川急便株式会社様がWowTalkを導入されていますよね。キッカケはなんだったんでしょうか?

― ワウテック 瀬沼

佐川急便株式会社様の場合、もともとIT活用に可能性を感じており、前向きな姿勢だったんです。2014年にWowTalkをリリースした当初、一番はじめに話を聞きに来てくださったのが佐川急便株式会社様でした。

当初は本部の社員さんのみでコミュニケーションするためだったらしいのですが、現場のドライバーさんも取り入れる事を前提とした導入でした。運送業界ではビジネスチャットツールの導入に関心を持っていただけるというのは凄いことですよね。

エヴァンジェリスト西村氏とワウテックの今後

瀬沼「従業員が幸せに働ける環境を目指す」

― ワウテック 瀬沼

最後に、ビジネスチャットに秘められている「働き方」の新しい可能性について、今後発信していく中で取り組んでいきたいことをお話できればと思います。

日本の社会が少子高齢化が進んでいる中で、企業はどうやって顧客を増やすか、集客するかということはビジネスにおいて大事なことですが、私たちはまず、従業員をどう幸せにしていくかを考えていくことがすごく重要だと思っています。

近年、採用費がかさむようになり、、売り手市場と言われていますよね。採用するのも大変なんですが、どうやって採用した従業員をマネジメントし、今後のキャリアを作っていくかが大切だと思います。世の中の流れを見ていると、「採用する」ことだけに力を注いでしまっているように感じます。

その点、ビジネスチャットは日々のコミュニケーションを文字で可視化することができ、それを前提としてマネジメントを変えていくことで定着率を上げたり、今働いている環境の問題点を洗い出していくことが可能です。

― 西村氏

せっかく入った会社を数年で辞めてしまうというのは、個人にとっても企業にとっても良いことはないですからね。

― ワウテック 瀬沼

できるだけ長く働ける環境というのは、お互いに良い事だらけです。もちろん、新しいことにチャレンジしたいとか業界を変えてみたいとかであれば、話は別ですが、こういった環境作りの1つとして、ビジネスチャットを広めていきたいと考えています。

西村「柔軟な働き方を実現するためにストーリーで伝えていきたい」

― 西村氏

良いですね。僕も非常に近い考え方です。多くの企業が採用ばかりに目を向けています。あるいは離職防止とかもそうですね。「いかに気持ちよく働いてもらうか」ではなく、辞めようと思っている社員をどれだけ脅して、「お前辞めたらどうなるか分かっているだろうな」っていう脅迫で退職を防止しようとしている会社が非常に多いんですよ。色々相談受けますけど、良くないと思っています。

じゃあ世の中がどうやったらもっと働き方が柔軟になるのか。あるいはビジネスチャットが広がっていくのかを考えた時に、人も企業も変われるのって、「共感」と「危機感」の2つしかないと思っているんです。

共感を得るためにやるべきことっていうのが、ストーリーだと思っています。論理的に説明されても、人って共感できないんですよね。「ビジネスチャットを導入すると3つの点で良いです。」みたいな話だと、(論理的な思考を司る)左脳は喜ぶんですけど(気持ちや直感を司る)右脳は喜ばないんですよ。

右脳が喜ばなければ共感はできない、共感ができないから意思決定ができないんです。なので僕は今のビジネスチャットの業界に足りてないことは共感を生み出すストーリーだと思っています。

― ワウテック 瀬沼

「ビジネスチャットの業界に足りてないことはストーリー」というのをもう少し具体的に教えてください。

― 西村氏

さっきみたいにワウテックのチームで、「WowTalkを導入したらこんな事が変わったんですよ」っていうことを、具体的に映像で想像できるレベルでストーリーとして語るというのがすごく重要ですよね。オンライン・オフライン問わず発信していくことが重要だと思います。そうやってストーリーを増やしていくことで共感が生まれると思っています。

また、「共感」「危機感」は「北風と太陽」のようなものです。共感が太陽であれば、危機感は北風です。

例えば、「このまま就労環境を改善しないと離職率がどんどん上昇していく」という状況があるとします。まさに「離職率が上がるかもしれない」というのは危機ですよね。そして、その原因は働き方の柔軟性が無いことに原因があったとします。

ならば、「柔軟性を高めるためにコミュニケーションを変えましょう」という解決策を伝え、それと併せてビジネスチャットの意義も伝えていくんです。こういった試みが今後できそうですよね。

― ワウテック 瀬沼

北風と太陽、まさにどちらもストーリーとして伝えていきたいですね。
本日は、ありがとうございました。

※ワウテック株式会社は2023年9月1日にグループ会社であるキングソフト株式会社と合併いたしました。

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