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【セミナーレポ / 0531開催】今日から実践できる「心理的安全性」を高める方法

公開日:2022.06.17 更新日:2023.10.03

2022年5月31日、「今日から実践できる「心理的安全性」を高める方法」というタイトルで、無料のオンラインセミナーを開催しました。

セミナーには、マーケティング部の柳澤とインサイドセールス部の岩崎が登壇。本稿では、今回のセミナーのレポートをお届けします。

心理的安全性とは

突然ですが、このような経験をされたことはないでしょうか?

  • 無知だと思われたくないので、わからないことがあったが、質問・相談をしなかった
  • 無能だと思われたくないので、自分の考えを発言しなかった
  • 邪魔だと思われたくないので、必要でも助けを求めなかった
  • 否定的だと思われたくないので、「もっとこうしたほうがいいのでは?」と思いつつ、議論をしなかった

このように「チームの成果のためやチームへの貢献を意図して行動を起こしたとしても、罰を受けるかもしれないという不安を感じている状況」を、心理的“非”安全性といいます*1。

では、心理的安全性とはどのようなことを指すのか?

心理的安全性とは、「組織やチーム全体の成果に向けた率直な意見、素朴な質問、違和感の指摘が、いつでも・誰もが気兼ねなくいえること」を意味します*2。

例えば、以下のようなシーンです。

  • それ、おかしくないですか?
  • 私はこうした方がいいと思います。なぜかというと……
  • ちょっとわからないので、教えていただけますか?

このように「違和感の指摘」「率直な意見」「素朴な質問」ができる状況は、心理的安全性が確保されているといえるでしょう。

心理的安全性は、生産性の向上や多様性の尊重、パフォーマンスの向上などの観点から、近年注目されています。

心理的安全性を高めるためには、リーダーやチームメンバーがその重要性を理解することが欠かせません。また、心理的安全性を確保するための制度や仕組み、環境づくりも重要です。

心理的安全性が注目された背景

2016年にGoogleが「生産性が高いチームは心理的安全性が高い」との研究結果を発表したことから、心理的安全性は一気に注目を集めるようになりました。

Googleは、2012年から約4年間にわたって「効果的なチームとはどのようなチームか」を調査・分析しました。その結果、真に重要なのは、「誰がチームのメンバーであるか」よりも「チームがどのように協力しているか」ということがわかりました。

つまり、「チームメンバーの個々の経歴やスキル」はそれほど重要ではなく、「心理的安全性」こそが、最も重要な要因であることがわかったのです。

さまざまなチームの協力の仕方がある中で、圧倒的に重要なのが「心理的安全性」であり、心理的安全なチームは、離職率が低く・収益性が高いと結論づけています*3。

変化が激しい時代にこそ「心理的安全性」が必要

これまでは、過去の成功から未来の成功が予測できる時代でした。現在は「VUCA(ブーカ)」とも呼ばれる複雑で不確実性が高く、先の見えない変化の激しい時代といわれています。このような変化の激しい時代においては、市場の変化をつかみ、成果を上げていくために「模索し・挑戦し・学習していくこと」が重要です*4。

こういった背景から、組織やチームにおいて「心理的安全性」を高めることが注目されています。

心理的安全性が企業・従業員にもたらすメリット

続いて、心理的安全性が企業と従業員にもたらすメリットについて説明します。

従業員側が得られるメリット

従業員側のメリットは、仕事の充実感を得られることです。チーム内でコミュニケーションが活発に行える環境だと、前向き・積極的に業務に取り組めることから、仕事にやりがいを感じやすくなります。

企業側が得られるメリット

企業側のメリットは、パフォーマンス向上・生産性向上・人材定着につなげられることです。チーム内でコミュニケーションが活発に行われることで、従業員エンゲージメントが向上し、結果的にパフォーマンスや生産性の向上、また人材定着といった効果が得られます。また、従業員エンゲージメントが高い状態は、組織で目指すビジョンを明確に共有しやすい状態ともいえ、組織力を高めることにも効果が期待できます。

心理的安全性を高める方法

続いて、心理的安全性を高める方法について解説します。

心理的安全性の「4つの因子」に結びつく行動を増やす

心理的安全性を高めるためには、心理的安全性の「4つの因子」に結びつく行動を増やすことが重要とされています*5。その4つの因子とは、以下の通りです。

  1. 話しやすさ:話す・聞く
  2. 助け合い:助けを求める・助ける
  3. 挑戦:挑戦する・歓迎する・機会を与える・機会をつかむ
  4. 新奇歓迎:個性を発揮する・個性を歓迎する・適切な配置をする

これらの4つの行動がチームの中で多くみられるとき、そのチームは心理的に安全であると判断することができます。この理想の状態を目指すためには、まず自分たちのチームの中で、どのような形で「行動が起こっているか/起こっていないのか」をよく観察することが重要です*6。

心理的安全性を低くする「罰」や「不安」を減らす

心理的安全性を低下させる要因となる「罰」や「不安」を減らすことも重要です。職場で従業員が「良かれと思って行動しても、罰を受けるのでは?」と不安に感じるリスクの例を、以下に2つ紹介します。

  • 率直な意見を言うと、空気が壊れたり、自分が嫌われたりするリスク(だから言わなかった)
  • 現場から離れて長い上司の感覚と、現場を見てきている自分の感覚ではかなりの乖離があるので、率直に意見をしたいが、失礼な部下だと思われるリスク(だから今回も上司の方針に従った。後日「やっぱり」と思う出来事があった)*7

このようなリスクや不安を従業員は抱えています。心理的安全性を高めるためには、これらの罰・不安・忖度に使うエネルギーをできる限り減らすことが大切です。

感謝の気持ちを伝える

心理的安全性を高めるためには、「感謝の気持ちを伝える」ことも有効です*8。このとき、ただ感謝の気持ちを言葉にして伝えるだけではなく、どんなことをしてくれたからありがたかったのか、「理由を添えて」感謝を伝えられると、より心理的安全性の向上に効果を発揮します。

感謝の気持ちを伝えることは、相手に「指摘やアドバイス」「アイデアや改善案」をいうことよりも簡単です。したがって、もっとも簡単かつ従業員エンゲージメントの向上にも効果を発揮する有効な手段といえるでしょう。

話しかける

日立製作所フェローの矢野和男先生は「週次の1時間の会議は、毎日5分の会話の代わりにはならない」と話しており、わずかな時間だとしても毎日コミュニケーションを取ることが、心理的安全性を高める上でいかに重要であるかを示しています。

いきなり完璧に実践することは難しいので、まずはチャットツールなどを使い、「今日の業務はどう?」といったちょっとしたコミュニケーションや、「作ってくれた資料、お客様に好評でした。ありがとう」といった気軽に感謝の気持ちを伝えるコミュニケーションを取ることから始めてみることがおすすめです*9。

文字によるコミュニケーションの活用

心理的安全性を高めるためには、対面でのコミュニケーションだけでなく、文字によるコミュニケーションを活用することも有効です。

弊社ワウテックが開発・提供している法人向けコミュニケーションツール「WowTalk(ワウトーク)」は、チャットでリアルタイムにテンポよく、気軽にメッセージのやり取りができます。

グループトーク機能を活用すれば、相談用や質問用のグループチャットを作成し、チームメンバーがいつでも気軽に発言・質問できる場を作ることも可能です。

WowTalk紹介

最後に、WowTalkについて簡単にご紹介させていただきます。

WowTalkは、弊社ミッションである「すべての人が自信を持って幸せに働ける世界を作る」に基づいた製品開発を行っております。誰にでも見やすい配色である「色覚バリアフリー」や、誰でもすぐに使える「シンプルな操作性」といった特徴を備えており、さらには、導入後も安心してご利用いただくために「専属担当者による無償サポート」も提供しています。

サンクスレター機能

WowTalkは、「サンクスレター機能」を搭載しています。レター形式で気軽に「ありがとう」を伝えられる機能です。「心理的安全性を高める方法」で解説した「感謝の気持ちを理由を添えて伝える」にお役立ていただける機能となっております。

具体的な機能を2つ紹介します。1つは、「レター機能」です(上図左)。日常の業務の中で感じた感謝の気持ちをレターとして送ることができます。もう1つが、サンクス機能です(上図右)。「スコア」の画面からユーザーが送った / 送られた、「レター」や「ありがとうのメッセージの数」を確認することができます。

実際に、WowTalkのサンクスレター機能を活用した事例を紹介します。弊社ワウテックでの取り組み事例です。

上図左側の画像は、オフィスコンビニの不具合を総務の方が解消してくださったときに当事者の方から送られたサンクスレターです。また、上図真ん中の画像は、新入社員の方がOJTを担当してくれた先輩社員に向けて送ったサンクスレターとなっております。ワウテックでは、このような形でサンクスレター機能を活用し、一緒に働くメンバー同士が日ごろから感じている感謝の気持ちや労い・賞賛の言葉を伝え合っています。

加えて、上図右側の画像はWowTalkのグループチャットの様子です。社内で「“オーベルジーヌ”というカレーを食べましょう」という企画が持ち上がり、そのことをテーマにコミュニケーションを行っています。このように、グループチャットを活用すれば、気軽なテキストコミュニケーションを促進することも可能です。

WowTalkの基本機能

WowTalkの基本機能を簡単に紹介します。テキストを使った「トーク機能」や掲示板の役割を果たす「共有機能」のほかに、「無料通話」の機能も備えています。さらに、ビジネスに役立つプラスアルファの機能として、「タスク管理」や「日報」、「安否確認」といった機能も備えており、コミュニケーションのみならず、それぞれの業務に応じた活用ができる汎用性の高いビジネスチャットツールとなっております。

WowTalkでは、製品資料の無料ダウンロードや無料トライアルなどを承っております。また、製品に関するご質問についてはお問い合わせフォームもしくはお電話にて随時対応させていただいておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

参考文献
*1:石井遼介,『心理的安全性のつくりかた: 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える』, 日本能率協会マネジメントセンター, 23p, 2020
*2:同, 22-23p
*3:同, 5-6p
*4:同, 7p
*5:同, 48-57p
*6:同, 194p
*7:同, 24p
*8:同, 269p
*9:同, 276P

※ワウテック株式会社は2023年9月1日にグループ会社であるキングソフト株式会社と合併いたしました。

WowTalk製品資料 導入実績10,000社を超えるビジネスチャット・社内SNS「WowTalk(ワウトーク)」についてまとめた資料です。機能に関する具体的な説明の他、導入事例や導入効果、料金プランなどの情報も掲載しています。 資料をダウンロード

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