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【2023年比較】社内SNSおすすめ10選!活用事例や導入メリットも紹介

公開日:2021.08.13 更新日:2023.10.03

コミュニケーションの活性化や社内エンゲージメントの向上を目的として、企業の間で「社内SNS」の活用が注目されています。社内SNSとは、LINEやFacebookなど個人利用向けのSNSをビジネス用にカスタマイズしたもの。従業員同士のスピーディかつフラットなコミュニケーションを実現してくれるクラウドツールです。

今回の記事では、そんな社内SNSについておすすめサービスを10個紹介。さらに、社内SNSの「基本的な機能」や「メリット・デメリット」などについてもまとめました。社内SNSの導入を検討している方やどんなサービスがあるのか知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事のポイント
社内SNSとは企業向けにカスタマイズされたSNSのこと導入によって社内コミュニケーションの活性化や組織力の強化が期待できる企業の活用事例には「朝礼や社長メッセージの配信」や「アンケートで社員の感想を集計」などがある

目次

社内SNSとは?

ひとめでわかる比較表へのジャンプはこちら

社内SNSとは、企業利用向けにカスタマイズされたSNSのことです。コミュニケーションの活性化や社員のエンゲージメント向上、情報共有の効率化を目的として、さまざまな企業で活用されています。

クラウド上で使用するのが一般的で、スマートフォンやタブレット、パソコンなどあらゆるデバイスから利用できるのが特徴です。業務上のコミュニケーションやノウハウ・ナレッジの水平展開など、目的に合わせてフレキシブルに活用することができます。

社内SNSの基本的な機能

社内SNSのサービスは世の中に多く流通しており、それぞれに特長があります。しかし、基本的な機能は同一であることが多いです。社内SNSの基本的な機能について、以下の5種類を解説します。

社内SNSの基本的な機能

  1. メッセージの送受信
  2. グループ作成
  3. ファイルのアップロード
  4. タイムライン投稿
  5. マルチデバイス対応

①メッセージの送受信

多くの社内SNSには、メッセージの送受信機能が備えられています。この機能は、業務連絡や情報共有に活用することができます。メールと比較してカジュアルな使用感のサービスが多いので、気軽なコミュニケーションやスピード感を重視した迅速なやり取りに役立つでしょう。

②グループ作成

グループ作成の機能も、社内SNSが備えている基本的な機能のひとつです。この機能では、複数人のやり取りに便利な「グループ」を作成できます。

作成した「グループ」に任意のアカウントを招待することができ、その中でメッセージの送受信やファイルのやり取りを行うことが可能です。

複数人でのコミュニケーションに役立つ機能なので、プロジェクトやチームごとにグループを作成して活用するのがおすすめです。情報共有やコミュニケーションを効率よく行えるようになり、ビジネスのスピード感アップを期待できます。

③ファイルのアップロード

社内SNSには、画像やPDF、WordやExcelといったファイルデータをアップロードできる機能が付帯しています。スマートフォンで撮影した写真をその場でアップロードして、誰かに共有するといった活用が可能です。

また、アップロードしたファイルをフォルダ管理できるサービスもあり、そういったサービスを活用すれば社内文書の管理を社内SNSの中で完結させることもできます。

④タイムラインへの投稿

SNSが持つ機能の中でも、代表的な機能のひとつである「タイムライン投稿」。もちろん、社内SNSにも付帯しています。

タイムライン投稿では掲示板に投稿されたメッセージが時系列順で並び、そのメッセージに対してコメントしたりリアクションを返したりすることができます。

コミュニケーションの活性化や情報の周知などに活用できる機能です。

⑤マルチデバイス対応

社内SNSのほとんどはクラウド化されているため、あらゆるデバイスから利用が可能です。スマートフォンやタブレット、PCなどさまざまな端末からの利用に対応しています。

社内SNSを活用する3つのメリット

多くの企業が導入している社内SNS。具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。考えられる3つのメリットについて紹介します。

社内SNSのメリット

  1. 社内コミュニケーションの活性化
  2. 情報共有の効率化
  3. 組織力の強化

①社内コミュニケーションの活性化

まず1つ目は、社内コミュニケーションの活性化が期待できることです。社内SNSには、メッセージの送受信やグループトーク、タイムライン投稿など、コミュニケーションを促進するためのさまざまな機能が付帯しています。これらを活用することで、従業員同士が連絡を取りやすくなり、社内コミュニケーションの活性化が期待できます。

また、社内SNSの特徴として、「部署や役職を超えたコミュニケーションが取りやすくなる」というものがあります。従来のメールを使ったコミュニケーションでは、直属の上司や一部の関係者のみをCcやBccに入れてやり取りが行われていました。特定の関係者に情報共有や業務連絡を行う際は便利ですが、巻き込める範囲が限定されているため、コミュニケーションの活性化は一定の範囲に止まります。

その点、社内SNSはグループ作成やタイムライン投稿の機能を備えています。閲覧権限が付与されているアカウントであれば、誰でも情報共有や業務連絡を受けることが可能です。

グループやタイムラインから情報を発信することで、部署や役職を超えた情報共有・業務連絡が可能となり、「タテ・ヨコ・ナナメ」のコミュニケーションを実現させることができます。

②情報共有の効率化

2つ目は、情報共有の効率化を図れることです。社内SNSにはファイルのアップロード機能とグループ作成機能が付帯しています。

作成したグループに共有したい資料のファイルをアップロードするだけで、関係者に情報を共有することができます。メールのように、CcやBccにメールアドレスを入力する面倒な作業は必要ありません。

また、マルチデバイス対応であることも、情報共有を効率化できるひとつの要因です。スマートフォンやタブレットから利用できるので、インターネットが接続できる環境であれば、どこからでも情報を共有することができます。

③組織力の強化

3つ目は、組織力の強化に役立つことです。社内SNSにはコミュニケーションを促進するさまざまな機能が付帯しており、それは従業員同士だけでなく、経営層と従業員の間を繋ぐ役割も果たします。

会社としてのビジョンや今後の方針など、経営に関する事柄を社内SNSから従業員に向けて発信することで、会社と従業員の距離を近づけることができます。経営理念の浸透や組織風土の醸成に効果を発揮します。

【比較表】社内SNSおすすめサービス10選

それでは、社内SNSのおすすめサービスをご紹介していきます。まず始めに、下記の比較表をご覧ください。比較表には、そのサービスの特徴と参考価格をまとめています。

こちらの比較表で全体像を把握していただいてから、各サービスの詳細をチェックしていただくことで、効率よく自社に適した社内SNSを探せるはずです。ぜひご参考ください。

サービス名特徴参考価格
WowTalkシンプルなUIで直感的に使うことができ、日報や安否確認など機能が充実300円〜800円
NotePM文書管理やナレッジ共有の効率化に強みがある4,800円〜
Talknote企業文化の醸造や経営理念の浸透に効果を発揮要問い合わせ
YammerOffice製品とのシームレスな連携が可能Microsoft 365の利用プランに含まれる
gamba!日報と目標管理の機能が充実816円
BeatShuffle運用設計からサポート、コンサルティングサービスの手厚さが魅力540円〜1,200円
Goalous業務の見える化で目標進捗がわかりやすい30,000円〜
SKIP経験豊富なコンサルタントが丁寧にサポート100,000〜
エアリーフレッシャーズクラウド新卒採用に関する人事業務の負担を削減、内定者フォローに役立つ
Qiita Teamナレッジやノウハウの共有に特化し、組織内の知識を標準化できる500円〜15,300円(税込)
執筆当時の情報になります。最新の情報は各公式ホームページをご参照ください

社内SNSおすすめサービス10選

それでは、各サービスの詳細について紹介します。社内SNSのおすすめサービスを10個ピックアップしました。

WowTalk(直感的に使えるシンプルさが魅力)

「WowTalk」は、ワウテック株式会社が提供しているビジネスチャット・社内SNSです。ビジネスチャットの基本機能に加えて、日報やタスク管理など、社内コミュニケーション活性化や業務効率化に役立つ機能が充実しています。

また、直感的に使えるシンプルなUIも特徴のひとつ。IT機器に苦手意識のある方でも操作に迷うことが少なく、操作方法について特別な研修を行う必要がないので、導入してすぐに使い始めることができます。

利用企業数は10,000社を突破(2023年3月2日時点)。金融やインフラ、メーカーなど幅広い業界で利用されています。

WowTalkの特徴

  • 直感的に使えるシンプルなUIで、導入してすぐに使える
  • 日報やタスク管理、安否確認や共有(掲示板)など機能が充実
  • 管理機能が充実しており、文化や風土に合わせてさまざまな応用ができる

料金プラン
シンプル:300円/月
スタンダード:500円/月
プロフェッショナル:800円/月
※1IDごとの料金

【累計導入社数10,000社】ビジネスチャット・社内SNS「WowTalk」の製品資料はこちら

Webサイト:https://www.wowtalk.jp/

NotePM(社内版ウィキペディア)

「NotePM」は、株式会社プロジェクト・モードが提供している社内SNSです。「社内版ウィキペディア」といわれ、文書管理やナレッジ共有の効率化に定評があります。登録企業数は7,000社を突破(2023年3月2日時点)。メーカーからIT・スタートアップまで幅広い業界・業種で利用されています。

NotePMの特徴

  • Web上で文書作成が可能。気軽に情報の書き込み・蓄積ができる
  • ツリー構造でフォルダ管理できるため、情報を整理しやすい
  • 検索機能が強力。ファイルの中身まで全文検索ができ、欲しい情報がすぐに見つかる

料金プラン
プラン8:4,800円(税込)/月(8ユーザーまで)
プラン15:9,000円(税込)/月(15ユーザーまで)
プラン25:15,000円(税込)/月(25ユーザーまで)
プラン50:30,000円(税込)/月(50ユーザーまで)
プラン100:60,000円(税込)/月(100ユーザーまで)
プラン200〜:ユーザー数によって変化

Webサイト:https://notepm.jp/

Talknote(カルチャーマネジメントツール)

「Talknote」は、Talknote株式会社が提供している社内SNSです。企業文化の醸造に役立つ機能が豊富に備えられていることから、「カルチャーマネジメントツール」といわれています。約1,100社の導入実績があり、飲食や医療、小売などさまざまな業界で利用されています(2023年3月2日時点)。

Talknoteの特徴

  • チャットやタスク管理、タイムラインなど業務に必要なコミュニケーションを一元管理できる
  • “組織活性スコア”で部署ごとのコミュニケーション活性度が一目でわかる
  • “アクションリズム解析”や“オーバーワーク検知”で従業員の状態を把握できる

料金プラン
要問い合わせ

Webサイト:https://talknote.com/

Yammer(Office製品とシームレスな連携)

「Yammer」は、マイクロソフト社が提供している社内SNSです。FacebookやTwitterのようなUIで直感的かつ気軽に使うことができ、組織内のオープンなコミュニケーションの活性化に役立ちます。アメリカ合衆国のフォーチュン誌が年1回発行しているリスト「フォーチュン500」に選ばれた企業のうち、85%が導入しているという実績があります。

Yammerの特徴

  • Microsoft 365と同じエンタープライズレベルのセキュリティとコンプライアンス
  • Office製品とシームレスな連携ができる

料金プラン
単体でのプラン提供は終了。Microsoft365の機能に含まれる形で利用できる。

Webサイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/yammer/yammer-overview

gamba!(日報と目標管理が充実)

「gamba!」は、株式会社gamba!が提供する社内SNSです。特徴は、社内SNSの基本機能に加えて「日報」と「目標管理」の機能が充実していること。社内が見える日報アプリとして、15,000社以上の登録実績があります(2023年3月2日時点)。

gamba!の特徴

  • 日報のカスタマイズが豊富。職種や役職に応じてテンプレートを作れる
  • グラフでわかる“目標管理機能”を搭載。進捗状況を“見える化”できる
  • マルチデバイス対応でスマホから簡単に日報を提出・確認できる

料金プラン
初期費用:0円
システム利用料:816円(税抜)/1ユーザー/月(年間契約)

Webサイト:https://www.getgamba.com/

BeatShuffle(手厚いコンサルティングサービス)

「BeatShuffle」は、株式会社Beat Communicationが提供しているビジネスチャット・社内SNSです。特徴は、コンサルティングサービスが充実していること。導入前後の運用支援だけでなく、改善提案など一貫したサポートサービスを提供しています。

BeatShuffleの特徴

  • 利用者が簡単に使えるインターフェイスで社内に定着しやすい
  • コンセプト策定やKPI設計など“運用の土台作り”から丁寧にサポートしてくれる
  • 大手企業への導入実績が豊富

料金プラン
ビジネス:540円/月(税別)
エンタープライズ:1,200円/月(税別)
※オンプレミスの場合は要問い合わせ

Webサイト:https://www.beat.co.jp/

Goalous(目標の“見える化”を実現)

「Goalous」は、株式会社Colorkrewが提供している社内SNSです。Goalousの特徴は、社内SNSの機能に加えて「目標管理ツール」の機能が充実していること。「業務の見える化」を実現することで、組織エンゲージメントの向上をサポートします。

Goalousの特徴

  • 目標や業務が「見える化」されることで個人の目標意識が高まり、主体性のある働き方を実現できる
  • 蓄積された業務データを活用することで効率的なフィードバックができる

料金プラン
基本利用料金:30,000円(税別)〜/月

Webサイト:https://www.goalous.com/intl/ja/

SKIP(導入から丁寧なサポート)

「SKIP」は、株式会社ソニックガーデンが提供している社内SNSです。導入の初期段階から丁寧にサポートしてくれることが特徴であり、経験豊富なコンサルタントによる無料相談のサービスも提供しています。

SKIPの特徴

  • シンプルでわかりやすい画面設計だから誰でもつかいこなせる
  • 大企業でもスモールスタートができる料金プランを用意
  • 運営チームの一員として資料作成やユーザー説明をサポートしてくれる

料金プラン
〜200ユーザー:100,000
〜500ユーザー:200,000
〜1,000ユーザー:300,000
〜2,000ユーザー:350,000

Webサイト:https://www.skip-sns.jp/

エアリーフレッシャーズクラウド(新卒採用に)

「エアリーフレッシャーズクラウド」は、EDGE株式会社が提供している「新卒採用」に特化した社内SNSです。内定者のフォローや新入社員研修に効果を発揮し、採用に関する人事業務の負担を削減します。累計利用社数は5,000社を超えており(2023年3月2日時点)、導入企業への実感値をもとに算出したデータでは、98.6%が「内定辞退防止に効果があった」と回答。豊富な導入実績と高い顧客満足度を兼ねそなえた社内SNSです。

エアリーフレッシャーズクラウドの特徴

  • データ分析から内定辞退の傾向を“見える化”し効率よくフォローができる
  • 日程調整や希望調査に便利なアンケート機能を搭載
  • 入社後の新入社員フォローにも利用でき、離職率の低下に寄与する

料金プラン
要問い合わせ

Webサイト:https://fresher.jp/

Qiita Team(ナレッジやノウハウの共有に)

「Qiita Team」は、Increments株式会社が提供する社内SNSです。ナレッジやノウハウの共有に特化したサービスであり、特定の人が持っている知識を組織内で標準化することに役立ちます。利用実績は、累計で5,000チーム以上(2023年3月2日時点)。さまざまなチームで利用されています。

Qiita Teamの特徴

  • 書きやすく投稿しやすいシンプルな設計。簡単に情報共有ができる
  • Markdown記法に対応。プレーンテキストで書くだけで読みやすい文書に
  • テンプレート機能によって日報や議事録をフォーマット化できる

料金プラン
Personal(メンバー上限1人):500円(税込)/月
Micro(メンバー上限3人):1,520円(税込)/月
Small(メンバー上限7人):4,900円(税込)/月
Medium(メンバー上限10人):7,050円(税込)/月
Large(メンバー上限17人):15,300円(税込)/月

Webサイト:https://teams.qiita.com/

社内SNSの3つのデメリット(懸念)

企業にとってさまざまなメリットがある社内SNSですが、デメリットや導入にあたっての懸念事項も存在します。考えられる3つのデメリットについて紹介します。

社内SNSのデメリット

  1. SNS疲れが起こる
  2. 利用されない、利用する人が偏る
  3. ネガティブな投稿や過度な雑談が発生する

①SNS疲れが起こる

1つ目は、SNS疲れが起こることです。個人利用向けのSNSと同様に、社内SNSでも「SNS疲れ」が起きてしまう恐れがあります。

「既読をつけたメッセージにはすぐに返信をしなければ」と考えてしまい、それをプレッシャーに感じたり、他人のネガティブな投稿を目にして気分が落ち込んでしまったりなど、SNS疲れを引き起こすパターンはさまざまです。

社内SNSは組織をよりよくするために利用するものなので、従業員に負担をかけてしまっては本末転倒といえます。社内SNSがうまく使われるように、会社として利用ルールを整備する必要があるでしょう。

②利用されない、利用する人が偏る

2つ目のデメリットは、利用されなかったり、利用者が偏ってしまったりする恐れがあることです。

社内SNSは、導入したからといって自動的に利用が浸透していくものではありません。従業員は既存のツールで業務をこなすことに慣れています。新しいツールとして社内SNSを利用することに、初めのうちは消極的であると考えたほうがいいでしょう。

また、利用に積極的な従業員が一部いた場合、その人たちの界隈だけで盛り上がってしまう恐れもあります。そのように社内で温度差が生まれてしまえば、もともと消極的だった人たちはさらに利用を控えるようになってしまうでしょう。

社内SNSは社内のコミュニケーションを活性化することで組織の一体感を高められるツールですが、このように社内に温度差を生んでしまうリスクも孕んでいます。

すべての従業員がポジティブに社内SNSを利用できるように、会社側が利用体制の整備や風土改革に取り組む必要があるといえるでしょう。

③ネガティブな投稿や過度な雑談が発生する

3つ目は、ネガティブな投稿や過度な雑談が発生することです。

社内SNSは気軽に使えるコミュニケーションツールなので、いい方向にコミュニケーションが盛り上がることもあれば、使い方次第でネガティブな方向にコミュニケーションが発展してしまう恐れもあります。

特に避けたいのは、会社の愚痴や不満といった従業員の士気を下げるような投稿の盛り上がりです。社内SNSはグルーピング次第でクローズドな環境を作ることもできるので、一部の従業員の間でこういったネガティブな話題が盛り上がってしまうことがあります。

こうした事態を避けるためには、ログ監視機能が付帯しているサービスを使ったり、利用ルールを整備して意図せぬ利用を回避するような仕組みを作ったりなどの工夫が必要となるでしょう。

社内SNSの導入を失敗しない5つのポイント

前段のように、社内SNSの導入はメリットだけでなくデメリットや懸念事項もあります。しかし、それらはいくつかのポイントを抑えて対策することで、十分に対処が可能です。社内SNSの導入を失敗しない5つのポイントについて解説します。

社内SNSを失敗しないためのポイント

  1. 目的を明確にする
  2. 利用ルールを定める
  3. 既存ツールとのすみ分けを明確にする
  4. 上層部が積極的に使う
  5. 利用サポートを行う

①目的を明確にする

まず1つ目が、社内SNSを導入する目的を明確にすることです。目的を明確することで必要な機能やどのように活用したいのかが見えてくるため、自社に合った社内SNSを選ぶことができます。また、必要な機能が見えてくることで最適なプランで契約ができるようになり、コストの削減にも役立ちます。

②利用ルールを定める

2つ目は、社内SNSの利用にあたって「ルール」を定めることです。「グループの作成は上長の許可を必要とする」や「20時以降は利用を禁止する」など、利用に関するルールを定めることで、意図せぬ利用の防止や従業員のプライベート保護に役立ちます。「SNS疲れ」や「ネガティブ投稿」といったデメリットへの対策としても効果を発揮するでしょう。

③既存ツールとのすみ分けを明確にする

3つ目は、既存ツールとのすみ分けを明確にすることです。既存ツールとのすみ分けがあいまいな状態だと、従業員は新しいツールの必要性を感じられません。必要性が感じられなければ、使い慣れた既存のツールを利用したいと考えてしまいます。社内SNSの必要性を感じてもらうためにも、既存ツールとのすみ分けを明確にし、「どの業務でどのツールを利用するのか?」といった整理を行っておきましょう。

④上層部が積極的に使う

4つ目は、会社の上層部が積極的に社内SNSを利用することです。従業員に対して、役員や管理職が社内SNSを利用している姿を見せることで、利活用の促進に効果を発揮します。正しい使い方を実践して見せることで、適する利用方法の周知にも役立つでしょう。

また、社内SNSを利用しやすい環境づくりにも効果的です。仕事というフォーマルな環境で、SNSのようにカジュアルなツールを利用することに戸惑ってしまう社員もいます。そういった社員も上層部が利用していれば「使っていいんだ」と感じ、社内SNSを利用しやすくなるでしょう。

⑤利用サポートを行う

5つ目は、利用サポートを行うことです。社内SNSは全従業員が利用するツールです。従業員の中には、こういったITツールの利用が苦手な方もいます。そういった方にも社内SNSを有効活用してもらうためには、利用サポートを行うことが必要です。

気軽に質問ができる問い合わせ窓口を設置したり、研修の機会を設けたりして、社員が不安なく社内SNSを利用できる環境の整備に努めましょう。

社内SNSの企業活用事例

企業の社内SNS活用事例として、筆者所属のワウテック株式会社が提供するビジネスチャット・社内SNS「WowTalk」の事例を紹介します。

株式会社青木商店

創業から97年の歴史をもつ株式会社青木商店。フルーツショップやフルーツバー、フルーツタルト&カフェなど果物に関連する事業を展開し、東北を中心に全国200以上の店舗を運営しています。

同社は組織としてコミュニケーションに課題を感じていたことから、その課題解決策としてビジネスチャットの活用を検討されるようになり、簡単な使い心地や優れたコストバランス、日報機能の有無といった点が決め手となって、ビジネスチャット・社内SNS「WowTalk」の導入を決断しました。

青木商店では、社内SNSとして、以下のようにWowTalkを活用いただいています。

日報で定性面のキャッチアップ

WowTalkの日報機能を活用することによって、数値報告だけでは捉えきれない定性面の報告を吸い上げられるように。スマートフォンから気軽に提出できるので、普段のコミュニケーションや対面では伝えづらいことが日報として上がってくるようになった。

会長朝礼の配信・周知

店舗スタッフに会社を身近に感じてもらうために、毎週月曜日の本部朝礼にて会長が話す内容をビデオ撮影してオンラインストレージに保存し、WowTalkで共有。会社の方針を会長の口から直接聞けるということで納得感もあり、いい機会だという声がスタッフから上がっている。

社内キャラクターの公募

WowTalkを通して社内キャラクターの応募を募り、その中から少数に絞ったのち、アンケートで全社員からの人気投票を実施。キャラクターが決定し、今後活用コンテンツを企画予定。

・株式会社青木商店

日本海工株式会社

海洋土木業をメインとして、海や陸上の地盤改良工事を行う日本海工株式会社。工事実績の一例として、神戸空港や東京国際空港(羽田)を手掛けた実績があります。

同社では、WowTalkの導入以前は電話や社内メールが主な連絡手段だったそうですが、現在はほぼ全社員にWowTalkのアカウントを付与しており、各支店・現場で働く社員の方もWowTalkを活用されています。日本海工では、社内SNSとして、以下のようにWowTalkを活用いただいています。

社長からのメッセージを共有機能から発信

WowTalkの共有機能を活用し、毎週月曜日に社長からのメッセージを発信。時事ネタやブログに近しい内容をアップ。以前は社内ポータルサイトを活用していたが、社長からの一方向発信のため見られているかわからない状況だった。その点WowTalkは、数こそまだ少ないものの「いいね」や「コメント」などの反応が得られている。

アンケート機能を活用し社員の感想を集計

年に1回、年度の始まりに全社総会を執り行い、会社の方針などを発表している。昨年から感染対策のためにWeb開催となり、WowTalkのアンケート機能を使って各社員の感想を集計した。

・日本海工株式会社

社内SNSのアイコンは何がいい?顔写真をおすすめする理由

社内SNSの導入が済んでおり、現在も運用している企業の中には、アイコンの設定方法に悩んでいる企業もいるのではないでしょうか?

ビジネスチャットは個人向けチャットと同じような感覚で気軽に使えるツールですが、あくまでもビジネスで使うものです。そのため、アイコンの設定について、個人向けチャットと切り分けて、ビジネス向きのアイコンを使用した方がいいのではないかと考える方も多いでしょう。

実際のところ、社内SNSではどのようなアイコン設定が望ましいのでしょうか?

顔写真を設定することで相手にいい印象を与えられる

結論からいうと、「顔写真」を設定することをおすすめします。理由は、会話の対象が視覚的にわかりやすく、顔が見えることで相手にいい印象を与えられるからです。

例えば、社内SNSのアイコンが顔写真ではなく、何かのキャラクターであったとします。基本的に社内SNSは社内でのみ使われるものなので、社風によってはこういった遊び心を交えた使い方も面白い試みです。

しかし、アイコンがキャラクターの場合、その人が誰なのかが視覚的にわかりづらいため、誰が話しているのかを把握するのに少し手間がかかってしまいます。アカウントの名前を確認したり、名前を見るためにプロフィールページにアクセスしたりといった手間が発生する可能性があるのです。

顔写真が設定されていれば、こういった手間がかかることはありません。一目で相手が誰なのかを把握することができます。

また、顔が見えることで相手にいい印象を与える効果も期待できます。社内SNSのようにオンラインでやり取りを行う場合、コミュニケーションの種類はテキストコミュニケーションが主となります。

テキストコミュニケーションでは、相手に表情や話し方、身振り手振りなどの情報を伝えることができません。そのため、文字のみでの情報伝達となり、場合によっては相手に冷たい印象を与えることがあります。

このような場合においても、顔写真が設定されていれば、伝え手の顔が見えることで冷たい印象を和らげる効果が期待できるのです。

このような理由から、社内SNSのアイコン設定には顔写真を設定することをおすすめします。

顔写真設定を進める際のポイントや設定率を上げるコツ

しかし、そうはいっても、顔写真を設定することに対してハードルの高さを感じる従業員もいるはずです。また、設定するとしても、どんな顔写真を設定すればいいのか、いまいちイメージが掴みづらいという方もいるでしょう。

まず、顔写真の設定について、それを嫌だと感じる従業員に対して設定を強制することはおすすめできません。道徳的に問題があるだけでなく、従業員エンゲージメント低下による離職数増加や、モチベーション低下による生産性の低下といったリスクが考えられるからです。

顔写真の設定を進める場合は、あくまでも強制ではなく、「協力してもらう」という姿勢での働きかけが必要となるでしょう。

このことを前提として、顔写真の設定率を上げるコツを2つご紹介します。まず1つ目は、役職の高い方から積極的に顔写真を設定することです。

何においても、役職や立場が下の人間からチャレンジするのは想像以上に勇気がいるものです。上の立場にあたる人たちが積極的に顔写真を設定することで、立場が下の人たちも設定をしやすくなります。

2つ目は、画像設定について明確なルールを設けることです。ルールが明確に示されていることで、従業員が設定を行う際に「どんな画像がいいんだろう」と迷うことがなくなり、結果として設定率の向上につながります。例えば、「笑顔の写真にする」や「3年以内の写真にする」といったように、ルールを設けるのがおすすめです。

これらのコツを実践いただくことで従業員が顔写真を設定しやすくなり、設定率の向上が見込めるはずです。

社内SNSを活用しよりよい組織へ

いかがでしょうか。今回の記事では、社内SNSについて基本的な機能やサービスの選び方、社内SNSのおすすめサービス10選などの情報を紹介しました。

社内SNSは社内のエンゲージメント向上や業務の効率化に役立つツールです。正しく導入することで事業の成長を大きくサポートしてくれるでしょう。社内SNSの導入を検討されている方は、ぜひこの記事を参考に自社に合ったサービスを見つけてみてください。

また、本記事内でも紹介しましたWowTalkについて、ご興味をお持ちいただけた方は、ぜひこちらの【無料ダウンロードフォーム】より製品資料をご請求ください。フォーム送信後、すぐにPDFをダウンロードいただけます。

資料内では、WowTalkの特徴や機能、導入事例について掲載しております。この機会に、ぜひよろしくお願いします。

※ワウテック株式会社は2023年9月1日にグループ会社であるキングソフト株式会社と合併いたしました。

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